初めてプログラミングをする生徒へ少し説明したいと思います。
まず、プログラムというのは命令書・作業書です。
コンピューターやロボットに、こういうことをしなさいと命令を書いたものです。
プログラミングというのは、その命令書を書くことです。
今回は私の作ったライントレーサーのプログラムについて説明しながら理解を深めてもらったらと思います。
まず、『はじめ』の次の『ループ』ですが、ループというのは同じことを繰り返すということです。ここでは下の『回数3回』のところまでを3回繰り返します。
繰り返す内容は左右のモーターの出力100%と-100%ですが、モーターの取り付け向きが180度反対になっているので、同じ右まわりにモーターを回すとロボット自体が回転します。右まわりと左回りにして、前か後ろに進むことになります。この命令で後ろに進んでしまったらモーターとマイコンブロックの差し込みを左右反対に変えればいいです)
次に『待つ1秒』で1秒間その状態を続けることになります。これがなかったら一瞬で次の命令に進み、全くその動作が見られなくなります。つまり全く進みません。
次に『出力1モーター-100%』がありますが、実はこれはなくても問題ありません。前の命令が続いているので、同じ命令をしているだけで実は不要です。
『出力2モーターOFF』で一方のモーターが止まるので右か左かに曲がります。そして
『待つ1秒』でその状態を1秒続けます。
『ループ回数3回』で、前の『ループ』の所に3回戻って繰り返します。
3回繰り返すと次の『ループ』に進みます。
モーターやブザーをOFFにして、更に内側の『ループ』に進みますが、これは『センサー音』で繰り返すので、音を感知するまで、このループをぐるぐる永遠に回っています。
音を感知すると右下の『ループ』に進みます。
次のループに入ると『IFセンサー光』でIFは英語で『もしも』という意味で、もしも黒だと左側を、白だと右側を次の『IF』まで進みそれを『ループ回数70回』繰り返します。0.1秒ずつ70回なので、約7秒間、ラインに沿って動いたら、次の『ループ』に戻るので、モーターを停止してブザーも止めて音センサーが感知するまで停止状態が続きます。
この一番下の『ループ』は『回数∞』となっていますが『∞』は『無限大』と読み、永遠に繰り返すことを意味するので、『終わり』には進むことがありません。
このプログラムの命令内容は分かりましたか。まだ分からなかったら次回の教室で質問してください。
このプログラムを作ってみて値を変えたりして試してみてください。